診断がくだった直後、ASDであることを公言すべきかどうか等、あれこれと迷いました。
結論としては、我が家では公言しない方針をとっています。
なぜ息子の特性を公言しない方針を取ったのかについて、今回は綴っていきます。
我が家がなぜ公言しない方針をとったのかを公表することで、同じような境遇の方の判断材料になれればと思います。
理由は大きく2つあります。
- 決める権利は、本人にあると考えているから
- 公言しなくても、理解は得られると思うから
お子さまの特性、状態により、もちろん判断は違ってくると思います。
それぞれのお立場、お考えを否定するつもりはありませんことをどうぞご理解ください。
まず、わたしの考えの前提となる息子の特性について記載しておきます。
- ASDと診断されています。
- APD特性もあります。
※診断なし(診断のときの話はコチラ)。聴覚の問題というより、選択的注意の問題なのだろうと今は思っています。 - 知的障害はありません。
【公言しない理由1】決める権利は、本人にあると考えているから
息子がASDと診断されたことは極めて個人的なことであり、それを公表するかどうか決める権利は、本人にあると思っています。
もし自分が当事者だったら、公言したくないだろうなと思ったのも理由の一つです。
それなのに、親が勝手に公言していたと後で知ったら、とても傷つきますし、ましてや一度公言したら後戻りはできません。だから本人が決めるべきだと考えました。
また、ASDの診断についても本人に告知していません。
あなたはASDだよと息子を定義づける予定は今のところありません。
後述しますが、それは現時点で息子をラベリングする意義を見出していないからです。
将来自分の特性に悩み、自分について知りたいと本人が欲したときにはじめて、診断を受けている事実と特性の説明をすると思います。
なお、告げるか告げないかの話であって、それまで放置するということではありません。
この社会や特性と共生していくために、様々模索しながら息子に伴走していくつもりです。
息子には知る権利があり、隠す理由もありませんのでちゃんと求められれば話をします。
そのあと、自分で決断すればいいと思うのです。
公表するもよし
公表しないもよし
自分が生きやすいほうを選べばいいと思っています。
【公言しない理由2】公言しなくても理解は得られると思っているから
公言しようと考える一番の目的は、我が子が悲しい思いをしないために周囲の理解を得たいということだと思います。確かにその効果はあると思います。その点では迷いました。
我が家の場合、公言はしませんが、息子が笑顔で過ごせるように、理解を得たい場面で、対象を限定して、息子の事情を説明して理解してもらえるようお願いするという方法をとっています。
必要なところで、必要な分だけ、情報を開示しているということです。
息子が生きやすくなるために周囲の方の理解を得る努力はこれからも惜しまないつもりです。
これまでの子育ての学びや気付きをこのブログでご紹介することで、同じ境遇の方のお役に立てたらうれしいです。