人それぞれとは思いますが、ASDタイプの子には、感覚過敏の特徴がある場合が多いようです。
今回は、その具体例と我が家の対応について記載していきます。
【ASDあるある例】感覚過敏 ~食べ物~
赤ちゃんの頃、とても食の細い子でした。
子どもが大好きなハンバーグや唐揚げですら目もくれません。
食べること自体に興味がないような、そんな印象でした。
食べさせるのに苦労したし、食べさせるのにとてつもなく時間がかかりました。
料理は下手じゃないはずなんだけどな。なぜ食べてくれないんだろう。
モリモリ食べてくれる日をいつも夢見ていました。
そして細身の我が子が心配で仕方ありませんでした。
麺類は好き。
今思えば、のどごしが良いからだったのでしょう。
感覚過敏なんてもの、当時はまったく知りませんでした。
今ではほとんどのものが食べられるようになりましたが、肉の脂身は今でもどうしても食べられません。幼いころは脂っこいものを食べると餌付いてしまっていました。
のどごしのよいもの、サッパリしたものを好みます。
麺類のほか、こんにゃく、とろろ昆布が大好きです。
おじちゃんみたいな好みで変なの…と思っていました。
あの頃は食べさせなければいけないと必死になっていましたが、時がくれば食べられるものも増えていきました。
神経質になって食事の時間が楽しくなくなるより、お腹が空けば食べるだろうくらいに構えていてよかったのだろうなと今は思えます。
うどんしか食べなくても死にませんでした。
どうか、焦らずに。「ま、いっか」できっと大丈夫。
それよりお母さんの笑顔が、子どもの健康にはいちばん大切ですよ。
赤ちゃんの頃に好んでよく食べてくれたもの
- ヨーグルトにきゅうりの千切りをまぶしたサラダ
⇒なんでもヨーグルトと和えると、比較的よく食べていた気がします(かぼちゃ、じゃがいもなど)。 - 棒状にした食パンにミルクを浸したものを焼いてきな粉をまぶしたラスク
- うどん、パスタ
⇒野菜を千切りにししたり、細かくしてミートソースやあんかけのようにしたり
幼児期にした工夫
- 魚は、脂ののったものより干物
- 肉はカリカリに焼く。
⇒または、脂身の多い豚肉の薄切りなどは団子状にし、片栗粉で表面をコーティングして、焼くとカリカリに包まれたジューシーなお肉に変身するので息子でも食べられました。 - 豚、牛は赤身肉が基本(バラはNG)。鶏はやっぱりささみ、胸肉が好きです。
⇒胸肉は、片栗粉をまぶして、焼くと固くなりません。
⇒常温に戻してから、炊飯ジャーに熱湯を注ぎ、その中にビニールに入れた胸orささみを入れ、保温ボタンを押して数時間放置すると、驚くほどやわらかい蒸し鶏になります。
今になって、してあげたらよかったなぁと思う工夫
- 大皿ブッフェ形式にする、もしくは小盛り&おかわり形式にしてあげればよかった。
⇒食べれそうなものを食べれる量でいいよ…と言ってあげればよかった。
⇒そして、食べられたら褒める。
【ASDあるある例】感覚過敏 ~衣類~
例えば、下のリストのようなものが着られません。
わがままを言っているわけではなく、生理的な不快感が持続して気持ちが悪くなってしまいます。
恐らく、黒板をキーっと引っかき続けられるような辛さなのだと想像しています。
- シャカシャカ音のする素材の服 ウィンドブレーカー、ピステなど
- ゴワゴワしたジーンズ
- パリッとしたシャツ
“ジャージー”“ストレッチ”などのキーワードがつくシャツは、Tシャツのような素材で柔らかく、息子でも着られるので、中学の制服の白シャツはこれらを探して買っています。もし肌ざわりがバッチリのものを見つけたら多めに買います。製造販売しなくなるパターンが過去にあったからです。
基本的に、Tシャツ、パーカー、トレーナーにスウェットのようなファッションになります。
髪型や靴などを工夫してあげないと、パジャマくんになってしまいます(笑)
あとは、大きな音が苦手だったり、臭いに過敏だったりしますが、我が子の場合、これらの症状は軽いものです。
別記事でご説明していますが、自分の感情を概念化、言語化するのが得意ではない場合が多いと思います。
つまり、不快感を感じていても、母にそれを伝えられないということです。
感覚を確認しながら、本人に実物を確かめさせてから買うことをおすすめします。
これまでの子育ての学びや気付きをこのブログでご紹介することで、同じ境遇の方のお役に立てたらうれしいです。