先日、息子が5年ぶりに検査した結果について記事にしましたが、今回は検査を受けて再認識した母であるわたしの課題について綴っていきます。
検査のフィードバックは、ASDのご多分に漏れず、社会性に課題があるとのことでした。
ASDっ子の母のミッション。それは息子の凹の本質を理解すること
今さらながら、ところでわたしは社会性を正確に理解していたかしら?と我に返りました。なんとなく、ふんわりとした概念で捉えてはいるけれど…
改めて社会性を捉え直してみることにしました。
というわけで、そもそものそもそもから。
ASD特性の本質理解のための “社会性” の捉え直し
そもそも社会とは?
社会とは「共同で生活している人々の集まり」のこと。
あれ?具体的には社会って?
例えば、国家・学校・部活・家族とか。
これらの「社会」という集合体は、ずっと完全に固定された同一のものではありません。
例えば、学校の場合には新入生や転校生が入ってくるし、卒業生が去っていく。先生の出入りもある。法則性なく変化する集合体、実体があるようでないもの。
つまり概念なのです。
「社会」は、構成員によって、状況によって、立場によって変化するもの。動的なもの。
なるほど。息子は大きな社会よりは、個、個に近い小さな社会のほうが居心地がよいかもしれません。
結論 社会性とは?
社会性とは、前述のような流動的・概念的な「社会」というところで生活を営む素質や能力のこと。
社会への対応力・適応力、つまり状況や場面に応じられる力ってことです。
「社会性がある」とか「社会性がない」とか表現されますね。ASDタイプは、社会性についてはあまり高くない場合が多いということです。
まとめ 社会性を育むために大切なこと
臨床心理士の先生から言われたこと。
慣用句を使いこなすようなスキルも含め、社会性は実社会の中でしか育めないので、家庭や学校での学びを大切にするように。
という趣旨のことでした。
お気遣いくださってか先生はハッキリはおっしゃらないのですが、おっしゃりたいのは、
「息子にとって、社会の最小単位である家庭はいつも優しく見守ってもらえる、安心できる学びの場であれ!」
もっと言うと、
失敗しても、できなくても、叱ったり、咎めたりするのはNG
というメッセージとしてありがたく受けとめました。
肝に銘じます。おっしゃる通りです。
社会性を学ぶ大切な場は、恐れずに失敗できる場、何度でも教えてもらえる場でなければならないことを、今一度心に刻み込みます。
やはりわたしの最重要課題は、わたしが優しく見守り支えることでした。