当サイトへのご来訪ありがとうございます。
今さら人に聞けないようなこと、誰も教えてくれないようなこと。
そういうことで悩んでいる人がいたら、チカラになりたいと思っています。
学校や職場で『はやく!』と言われて、急いでいるつもりなのに、何度も『はやく!』と急かされた経験はありませんか?
今回は『はやく!』には、実はいろいろな意味が込められているというお話です。
誰も教えてくれないけど、暗黙のルールのように皆がなんとなく知っていることを改めてご説明します。
具体的に図などで、少しでもわかりやすいように工夫したつもりなので読んでみてください。
動くスピードを速くせよ…の『はやく!』
まずは当たり前ですが、動くスピードを問われている場合。
急ぐよう言われているときにスピード感なく動いていたら、叱られてしまいます。
ちなみに、スピード感を感じさせない表情もあるので要注意です。
表情からもスピード感を判断されるときがあります。
上記は必死で急いでいるときには決してできない表情ですよね。急ぐには集中力が必要なので、普通はキリっとした顔つきになるものです。
『パパっとやりなさい!』
『テキパキして!』
などと叱られるときは、動きのスピードをもっと上げることが求められています。
最速で行動していても、何度も『はやく!』と急かされてしまうあなたは『速く!』ではなく、もしかしてもうひとつの『はやく!』を問われているのかもしれません。
『はやく!』には、もう一つの意味があります。
所要時間(かける時間)を短縮せよ…の『はやく!』
『やりなさい』と言われてから “やり終えるまで” の所要時間を少しでも短縮しなさいという意味です。
スピードの『速く』より、こちらの所要時間の短縮について求められることのほうが多いかもしれません。
所要時間を短縮するためには、以下の点をクリアする必要があります。
“ 段取りよく ”とは?
朝出かける前の準備を例として見てみましょう。
朝起きて、あなたがすべきことは以下のことだとします。
- トイレに行く
- 顔を洗う
- 部屋に置いてある荷物をリビングに運ぶ
- ダイニングで朝食をとる
例えば、こんな間取りだったとします。 |
- 段取りが悪い例
洗面所で顔を洗う
⇒部屋に荷物を取りに行きリビングへ
⇒リビングからトイレに行く
⇒ダイニングで朝食をとる - 段取りが良い例
トイレに行く
⇒手を洗うついでに顔を洗う
⇒部屋に荷物を取りに行きリビングへ
⇒ダイニングで朝食をとる
実際にタイムを計る人なんていませんし、計ったとしても大差はないのかもしれません。
実際の所要時間というより『はやくしろ!』と言っている相手に、効率よく動いているように見えることがポイントなのです。もっと言うと…
指示に対して誠実に動いているかが問われているということです。
具体的には、やりたいと思った順ではなく、所要時間を縮められる順で、頭を働かせて行動することが求められているということです。
『容量悪いな!』『手際よく!』
こんな叱られ方をするときは、所要時間を短縮するための段取りが悪いときだと考えましょう。
“ やるべきこと、順番を見極める ”とは?
具体例で考えてみましょう。
朝起きて、あなたがすべきことは以下1〜4まででした。
5と6はあなたがやりたいことや朝やらなくてもいいことです。
- トイレに行く
- 顔を洗う
- 部屋に置いてある荷物をリビングに運ぶ
- ダイニングで朝食をとる
- 友だちからのメッセージをチェックする
- 放課後の塾の準備をする
『はやく!』と言われているときに、1〜4が済む前に5と6に取り掛かるのは、NGです。
『はやく!』の指示に対して誠実に動いているようには見えませんので、叱られる可能性が高いといえるでしょう。これも暗黙のルールです。
プライオリティ(優先順位)をきちんと考えて、4までを済ませた上で、時間的余裕があって5と6をするのなら、誰からも文句は言われないでしょう。
『プライオリティ考えて!』 『なに(余計なこと)やってるの?!』
こんな叱られ方をするときは、所要時間を短縮するための“やるべきこと”と“優先順位”の見極めができていないときだと考えましょう。
まとめ
急ぐ必要のある場面で、急げていないとき、『なにやってんの?!』というような言われ方をすることがいちばん多いかもしれません。
これは、疑問文のようですが質問されているのではなく、『なにやってんの?!段取りが悪いよ!』もしくは『なにやってんの?!優先順位が違うよ!』という意味です。 今あなたがやっていた段取りや手順は“所要時間を短縮するための方法”としては否定されているということ、つまりやり方を変えなさいと言われているのです。
『急いで!』『はやく!』はスピードの話だけじゃないかも!?と思い出してくださいね。