当サイトへのご来訪ありがとうございます。
今さら人に聞けないようなこと、誰も教えてくれないようなこと。
そういうことで悩んでいる人がいたら、チカラになりたいと思っています。
今回のテーマは、誰からか教えてもらえるわけではない、でも皆がなんとなく知っているといった暗黙のルール、暗黙の了解の類と言えると思います。
相手の発言に疑問を抱いたとき、実はいくつか注意点があります。
なぜ注意が必要かというと、相手の発言に疑問の抱いたときの反応の仕方によっては不要なトラブルを招きかねないからです。
今回は2つのタブーについてご説明します。
例えば、目上の人が決めた方針について疑問を抱いた場面で考えてみましょう。
例)顧問の先生の「上位を目指して、今日から筋トレを強化する。」という発言に疑問を持ったとき 例)上司の「うちの部門では、●●への営業を強化していきたいと思う。」という発言に疑問を持ったとき
タブー1 疑問を持ったときに首を傾げる
首を傾げるしぐさが表現するものは2種類あります。
どちらに受け取られるかは、そのときの状況や相手により変わってしまう可能性があり、こちら側が意図したとおりに伝わるとは限らない点で、実は注意が必要なしぐさなのです。
あなたが疑問に感じた(わからなかった)ので首を傾げたとしても、2の挑発として受け取られ兼ねないということです。
2の挑発は本当に厄介です。
挑発の効果は絶大で、相手を怒らせる確率はかなり高いといえます。
相手の発言をちょっとバカにするようなニュアンスも読み取れるからでしょうか。
相手が目上の人の場合には、相手の発言の直後に首を傾げるという行為は絶対にオススメしません。
反抗的だと誤解されて、「おい!なんか文句でもあんのか!?」という事態になりかねないからです。
目上の人に挑発行為と受け取られると、その後のその人との関係の修復はとても難しいものになると思います。
疑問があるのなら、首を傾げることはせずに、しばらく間(例えば5秒)を置いてから、普通に質問するのがベターです。
※1対1なら、質問する前に、まず聞いていることを示す返事もしくはリアクションも必要です。
疑問に感じたときに首を傾げる行為について、もちろん相手との関係性や話の流れで問題がない場合もあると思いますが、相手との関係性を踏まえること(立場をわきまえること)や話の前後関係(流れ)を掴むのが得意でない人は、本当に疑問に思ったときでも、基本的には首を傾げないのが無難だと思います。
タブー2 秒で(=即座に)質問する
なぜタブーなのかというと、友好的な関係維持が難しくなるから
疑問を感じて質問したいなら“しばらく間を置いてから”をオススメします。
間を置くのは、相手の発言を受け止めている印象を与えるため、相手と友好な関係を構築・維持するためです。
あなたの発言をいったん受け止め、そして考えました。
というメッセージを伝えるための数秒なのです。
間髪入れずに(相手の発言が終わるや否や)、質問を返す場合、あなたは相手が話している間に自分の発言の用意をしているということで、つまり相手の話をその間は聞いていなかったということになり、それは相手にしっかり伝わります。
相手の発言の直後に反応すると、首を傾げなくても、疑問文で返しても、それは疑問ではなく拒絶や反論と受け取られる可能性があります。反論する気マンマンと受け取られる感じです。
友好的なコミュニケーションには、相手を受容する姿勢が必要です。
不要な衝突を避けるには“しばらく間を置く”というのは意外と大切なポイントなのです。
間が、あなたの言っていることを受け止めていますという意思表明の働きをするのです。
暗黙のルールとして覚えておいてくださいね。
こちらはマイペースで相手のことを 受け容れていない印象を受けませんか? | こちらのほうが友好的な印象がありませんか? |
なぜタブーなのかというと、誠意がない(不真面目)と誤解されるから
間を置く目的は、相手の発言を受け止めている印象を与え、友好関係を維持するため…
の他にもうひとつあります。
相手の発言に、真摯に向き合って、考えたことを表明するためです。
話し手は、自分の発言について聞き手が自ら考えることを目的としている場合があります。
その場合、考える姿勢を見せずに即質問で返すのはタブーです。
自分の課題を放棄し、さらにこともあろうに課題を与えた本人に対して課題の解決法を求めるようなものだからです。
あまり誠実さを感じません。 | 相手の投げかけに真摯に向き合っている印象 |
上の例でもやはり間をおいて、考えている素振りを見せるほうが質問者の意図に誠実に答えたいから質問をするのだなという印象になります。※質問することが悪いということではありません。
上の例で比較すると、相手の投げかけに真摯に向き合っている印象を受けるのは、やはり間を置いたほうだと思います。
考えてほしいと思って投げかけているのに、即、質問に質問で返すというのはあまり誠実さを感じません。相手の目的はあなたに考えさせることなのです。
この手のやりとりが苦手なタイプの人は、理屈は置いておいて、とにかく間を置くことを心がけるとコミュニケーションが円滑だと思います。
ちなみに、疑問を抱き、さらに相手に異議を唱えるような場合には、絶対的に間が必要だと思います。
間をあけて、丁寧に理由を説明しながら主張するようにしてくださいね。
コミュニケーションには暗黙の了解がいっぱいですが、気を付けながら周囲の人と友好な関係を構築・維持しましょう。