息子と暮らしていて、わたしとはタイプ違いの脳から生じる未知の反応、特性(特徴・傾向)に面食らうことがあります。
今回、ASDあるあるの字義通りの情報処理って具体的にはどういうことなのか?
実例をご紹介します。
ASD当事者さん向けの記事ですが、こちらも字義通りの例といえます。
【ASD特性】字義通りに受け取る実例 ~エピソード編~
まだ小さかった頃、息子を自転車の後ろに乗せて習い事へと急いでいました。
ギリギリの時間になってしまっていたので、とにかくペダルを漕ぐことに必死でした。
時計を見る間もありません。
漕ぎながら、後ろの息子に「もうすぐ左側に見える時計を見てくれる?」
そう言って、ダッシュで時計を通り過ぎます。
息子からはなんのコメントもありません。
・・・?
ねぇ、時計見てって言ったよね(怒)?!
見たよ
は(怒)?!
なに(怒)?!
何時だったの(怒)?!
わかんないよ!
は(怒)?!見たんでしょ?!
見たよ(怒)!!
どうゆうこと????
こんな具合でした。
これは特性からくるあるあるで、後で考えればなにが起きていたのか分かるのですが、必死なときには理解不能でこちらがパニックになってしまうこともしばしばあります。
【ASD特性】字義通りに受け取る実例 ~解説編~
息子がわたしの「時計を見て」という指示に忠実に従っていることはもうお分かりかと思います。
「見て」と言われたからちゃんと「見た」のです。
そうです。息子は、なにも間違っていません
「記憶して」とも「何時か伝えて」ともわたしは言っていません。
これがまさに字義通りにしか受け取らないという特徴の例ですが、客観的に見ると息子の言い分になにもおかしいところはありません。
ここで、わたしがすべきことは、特性をパッと思い出し、冷静に対応することです。
悪いのはわたしの指示のほうだったと。
指示として好ましかったのは、
ママは自転車を漕いでいて見られないから、ママの代わりにもうすぐ左側に見える時計を見て、何時か教えてくれる?
こんな指示…いえ、お願いです。
息子のために急いではいるのですが、でも、わたしが息子に依頼(お願い)していることに変わりありません。
だから、お願いするのが正です(笑)
もちろん好ましい働きかけをすれば、ちゃんと応えてくれます。
もっというと、こういう事態に冷静に対応できるように、いつも余裕をもって行動するということが、ASDっ子のママには必要なのだと日々失敗しては反省しています。
思ってはいます!でも、なかなか難しい(汗)
少しずつ少しずつ息子が快適に過ごせる、しっかりママになりたいす。
失敗→気づき→リトライ→失敗→気づき→リトライの繰り返しです。
互いにがんばりましょう。
下の記事は、ASDさん当事者向けの記事ですが、字義通りに受け取る特性の延長上にあるお話なので、よろしかったらご一読ください。